がんによって併発する危険な病!注目される最新の治療法とは

がんで併発する心筋梗塞や脳梗塞~免疫療法とQOL向上で防げる~

がんを発症することで併発してしまう病気のリスク

日本人の死因の上位に位置づけられている病といえば、がんや脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化が挙げられます。一般的にこれらの病は発症する要因が異なると考えられていますが、最近ではこれらの症状が併発することが知られています。

がんと脳梗塞

担がんの患者さんは、脳梗塞を発症するリスクが高くなると科学的に立証されています。この「担がん」は、胆管がんなどと誤解されがちですが、単純に何らかのがんに罹患している状態の患者さんのことを指した医学用語です。体の中にがん腫瘍があることによって脳梗塞が現れる原因は、主にがん細胞の転移により脳腫瘍が発生し、脳の血管を圧迫・閉塞することで脳梗塞を発症すること。さらに、がん腫瘍の働きで血液が固まりやすくなり脳梗塞のリスクが高くなることの2つです。がん腫瘍は血液を凝固させる成分を放出する働きや、血小板の働きを促進させる働きを行なう場合があります。血液が固まりやすくなると、脳梗塞の原因である血栓が作られやすくなるため、脳梗塞を発症するリスクが高くなります。

がんと心筋梗塞

がんの治療法として主に行なわれているのが、抗がん剤の投与です。放射線治療より安く、手術療法に比べて負担が少ないため、小さいがん腫瘍に対する治療や、腫瘍摘出後に再発防止のために投与されます。このようにがん治療の際によく利用される抗がん剤ですが、実は抗がん剤は心臓のポンプ機能を低下させ、心筋梗塞を引き起こすリスクを高める効果があります。

がんと動脈硬化

血液

一見無関係とも思えるがんと動脈硬化ですが、近年では双方の類似点が注目されるようになっています。

しかし、動脈硬化が懸念されている高脂血症の患者に、血中コレステロール値を下げる薬を投与したところ、がんの発生率が低くなったという事例が報告されているのです。血中コレステロール値を下げる薬には、動脈の炎症を抑える働きがあり、この働きが間接的にがん予防効果となっているのではと考えられます。

併発予防のためのがん治療~免疫療法について~

がん治療の一つである化学療法や放射線治療は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。がん治療におけるリスクを認識するため、がん治療の種類について調べておく必要があります。

がんの3大治療

手術療法
手術療法とは、体の中に現れたがん腫瘍をメスによって直接取り除く治療方法です。腫瘍とそのものを切除するほか、転移を防ぐために周辺組織の除去やリンパ節の切除も行ないます。大きくなった腫瘍を迅速に取り除くことができるため、緊急を要する場合などに治療をすることで、症状を一気に改善させられるのが利点です。デメリットはメスによって切開をするため、体への負担が大きいことです。最近では患者さんへの負荷を抑える目的で、切除範囲を限定する縮小手術や、小さな傷口から腫瘍を摘出する内視鏡手術などが用いられています。
化学療法
化学療法とは、主に抗がん剤などの薬剤を投与することで、癌腫腫瘍を徐々に縮小させる治療法です。内服薬のほか、点滴や注射によって抗がん剤の成分を体に取り込みます。血液の流れに沿って抗がん剤の成分を全身に巡らせることができるので、手術療法や放射線療法とは違い、検査では発見できないような小さいがん細胞にも効果を与えることができます。しかし、この抗がん剤は健康な細胞にもダメージを与えるため、投与によって患者さんにつらい副作用が現れるのがデメリットです。最近では副作用を抑えるために、がん細胞のみに影響を与えられる分子標的治療薬なども開発されています。
放射線療法
放射線療法とは、がん腫瘍に放射線を照射することで、がん細胞を死滅させることができる治療法です。局所療法であるため、抗がん剤よりも副作用は少なく、切開手術をせずに治療が受けられるため手術療法よりも負担が少ないのが特徴です。デメリットは価格が非常に高額であり、治療を受けられる病院も国内には少ないということです。また、放射線を照射した部位に炎症が起こることや、めまいなどの全身症状が現れることもあるため、治療を受ける前にこうした副作用についても十分に理解しておく必要があります。

近年注目されている第4のがん治療~免疫療法とは~

前述した手術療法、化学療法、放射線療法に加え、近年第4の治療法として注目されているのが、免疫療法と呼ばれる治療法です。免疫とは、免疫細胞と呼ばれる特殊な細胞が、人の体に入ってきた病原菌やウィルスを退治する反応のことです。この免疫細胞は、菌やウィルスだけでなく、がん細胞に対しても攻撃を行ないます。人の体では毎日約3,000個ものがん細胞が発生していますが、免疫細胞が発見次第攻撃をしているため、がんを発症せずに済んでいるのです。免疫療法は、この免疫細胞を増やすことや、働きを活性化させることにより、がんの進行を抑えることができる治療法です。

免疫療法で得られるメリットとは

  • 副作用の心配がない
  • がんの種類を選ばない
  • ステージの進行に関係なく、すべてのがんで治療が可能
  • 身体に耐性がつくことがないので、身体への負担が少ない

QOL(生活の質)を損ねることがない

がんの治療において問題となっているのが、患者さんのQOLが低下してしまうことです。がん治療では抗がん剤や放射線などの副作用の強い治療を行なうため、多くの患者さんは治療を受け続けることに苦痛を感じます。しかし、免疫療法であれば副作用がほとんどないので、治療中でも苦痛を感じず、問題なく普段通りの日常生活を送ることができます。

がん治療におけるQOLとは?

QOLとは、「クオリティオブライフ」の略した言葉です。人間らしい満足した生活を送れることができるか、といったことを評価する考えであり、患者さんが不自由なく快適な日常生活ができれば、QOLが高いといえます。重大な病であるがんを患っているとなると、多くの場合治療によって寝たきりの生活となるため、生活に不満や苦痛を感じる人も多いのです。免疫療法などの副作用の少ない治療法を選択すれば、患者さんもベッドから離れて活動的な生活ができるため、QOLを高くすることができるでしょう。

QOLの向上を目指す!免疫療法が受けられる病院を探そう

免疫療法によってがん治療中でもQOLを低下させないようにするためには、免疫療法が受けられる病院を見つける必要があります。現在免疫療法は限られた医療機関でしか行われていません。

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